Switch2のバッテリーが切れそうになったときに「充電しながらゲームしよう!」と思ったことのある人たちもいるはずです。とはいえ、充電器を差しっぱなしで使い続けると、「バッテリーそれ自体が傷むのではないか?」と気になりますよね。実際のところ、どうなのでしょうか?

この記事では、「Switch2を充電しながら使うとバッテリー劣化するのか?」という疑問について、学術的な観点から真面目に検討しています。Switch2を持っている方は参考にしてみてください。

Switch2を充電しながら使うとバッテリー劣化する?

結論から言えば、Switch2を充電しながら使っても、バッテリーが直ちに劣化するとは言えません。仕組み的には、「充電しながら使うこと」自体が電池を傷めるのではなく、その状況が作り出す「高温×高充電状態」の組み合わせが劣化を加速させるので注意が必要です。

リチウムバッテリーの劣化に関する論文『A Comprehensive Review on Lithium-Ion Battery Lifetime Prediction and Aging Mechanism Analysis』を読んでみると、バッテリーが劣化するのは、2つの要因があるとわかります。

要因1 カレンダー劣化

カレンダー劣化とは、バッテリーを使用していなくても時間経過とともに進行する影響を意味しています。具体的には、温度と残量の状況によってダメージを蓄積していきます。周囲の温度が高いほど化学反応が活発になって劣化が進行したり、充電を常にマックスにすることで内部に強いストレスがかかって悪くなったりするわけです。

要因2 サイクル劣化

サイクル劣化とは、バッテリーの充電と放電を繰り返すことで、蓄電池の最大容量が減る現象を指しています。100回、200回、300回…と充電回数が増えるたびに劣化が進んでいくイメージです。

これらの要因を踏まえると、Switch2を充電しながら使った結果、本体の温度が高くなって、常に残量が100%の状態が維持されると、「カレンダー劣化」が進んでいくおそれがあると言えるでしょう。

Switch2のバッテリーの劣化状況を確認する方法

実際に、Switch2のバッテリーの劣化具合をチェックするには、どうしたらよいのでしょうか?

これに関しては、Switch2をフル充電後にバッテリー持続時間を計測することで、その劣化状況を調べることが可能です。任天堂の公式サイトでは、Switch2のバッテリー持続時間について次のように記載されています。

フル充電後のバッテリー持続時間は次のとおりです。

  • 目安の時間です。使用状況によって短くなることがあります。また、遊ぶソフトによって持続時間が変わります。

Nintendo Switch 2 本体

約2時間~6.5時間

任天堂公式HP『https://support-jp.nintendo.com/app/answers/detail/a_id/34211/~/%E3%80%90switch-2-%2F-switch%E3%80%91%E6%9C%AC%E4%BD%93%E3%82%84%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%8C%81%E7%B6%9A%E6%99%82%E9%96%93%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%80%82』より引用

上記を踏まえたときに、「Switch2の充電を満タンにした後、何もせずにホームメニューを表示させたときに0%になるまで何時間かかったのか?」の答えが劣化状況を示す指標になるわけです。例えば、充電が2時間しか持たなかったとしたら、4.5時間分の劣化が進んでいると判断できます。

3ヶ月に1度くらいを目処にバッテリーの劣化状況をチェックして公式の持続時間とのギャップが70%以下になるようでしたら、そろそろ交換を検討したほうがよいと思います。

Switch2のバッテリーを長持ちさせる方法

なお、Switch2のバッテリーを長持ちさせたいのであれば、次に挙げる3つの方法を実行することを推奨します。

方法1 充電を90%以上で停止する設定をオンにする

方法1 充電を90%以上で停止する設定をオンにする

Switch2の「設定」を開くと、「バッテリーの充電を約80〜90%で停止」という項目があるので、こちらをオンにしましょう。これによって、フル充電が継続することに伴うバッテリーへの負荷を引き下げることができるので、長持ちするようになります。

方法2 本体に熱をこもらせない

劣化速度は温度が10°C上がるごとにおよそ2倍になります。布団やクッションの上での充電プレイ、真夏の車内への放置、通気の悪い場所でのドック使用を避け、本体が熱いと感じたらなるべく早めに休ませることが大切です。特に、2025年以降の夏は常軌を逸した暑さなので注意しましょう。

方法3 長期間遊ばないときは50%前後で保管する

満充電のまま放置すると使っていなくても劣化が進みます。文献『Study on Influencing Factors of Calendar Aging and Cycle Aging of LFP Batteries』では、30〜50%程度の残量で涼しい場所に保管するのが最も劣化が遅いという結果が出ています。数か月に一度は残量を確認して、減りすぎていたら少し充電しておくと安心です。

バッテリーは熱に弱い!

これまでの内容を整理すると、Switch2に限らずバッテリーはとにかく熱に弱いと言えます。したがって、充電器を差しながらゲームをプレイしている際に「いつもよい熱いかも……」と思ったら、本体と一緒に休憩することを推奨します。

ゲームはいつまでも出来てしまうものですから、1日に遊ぶ時間を適度に決めながら楽しむのがバッテリーにも、人間にも優しい使い方です。これを機会に自分にとって最適なゲームとの距離感を見つけてみるのもよいかもしれませんよ!